Before&After【御車山車輪修理】
文化財の修理修復
金属って、こんなに汚れが取れるんですねー!!
金属ド素人のブログ担当は、見学に行くたびにびっくりびっくりの修理工房。
まずは、先日お伝えした、車輪から取り外したなりの金具の写真。
(いきなり裏からですいません)
いい音悪い音…
高岡銅器
実は…当センターでは、現在夏物企画を具体的に検討中です。
と言いますか、それ以前にですね、
高岡の夏と言えば、七夕!花火!風鈴!以上!!な訳です。
(いやすみません、あくまで個人的に)
そう、それでもですね…
高岡といえば、やっぱり風鈴だと思うのです。
うさぎさんのお願いごとは?
施設情報
更新しました
HP更新状況
当法人公式HP内に、今年度事業計画、収支予算書、
昨年度事業報告書、財務諸表の掲載を行いました。
公式HPはリンクページからご覧ください。
本日のちょっとすごいこと。
ものづくり・デザイン科
暑くて蒸し蒸し、雨は時々強くなり、今日は風もかなり強くて
うーん、梅雨真っ盛り
そんな中でも、今日もまた、体験教室の小学生さんたちが
たくさん来てくださいました。
父の日でしたねー
その他いろいろ
昨日の父の日、皆さんには何か心に残る出来事はありましたか?
当センターにある何かをお父さんにあげるとしたら
最近はやりの錫のビアカップとか
漆で渋くお洒落に飾られたワイングラスとか
木目のきれいな挽物で作られたお椀とか…
うーん、いろいろ迷います
そんな父の日も終わり、梅雨にも入り、
当センターもそろそろ夏支度。
夏と言えば…
そう!風鈴です♪
高い位置につるす風鈴ではありますが、ご覧になりやすい高さに
たくさんつるした風鈴コーナーをお作りしています。
チリンチリンと涼やかでいて心が弾むような音はどれも折紙つき!なのですが、
「こんなにいろいろ?」と思うくらい、たくさんのデザインがあるんです!!
写真の場所以外にも、いろいろありますので、ぜひ夏の涼を探しにお立ち寄りください。
涼しげな風鈴の音を聞きながら、お父さんとお酒でも…なんて、なかなか良いかもしれませんよ
HPの方でも、いくつか風鈴をご紹介しています。
ぜひご覧になってみてくださいね。
これもレアもの☆
施設情報
先日、当センターの看板娘であるお人形の件を書かせていただきました。
昭和58年から当センター入口前でご挨拶をしてくれている女の子の人形なのですが
(やがて30年というのに、出入りの方向を判別して言葉が変わるスグレモノです)
本日は、またもレアものをご紹介。何かと言いますと…
…じゃん!
高岡が生んだ偉大な漫画家、
藤子不二雄さんデザインの、緞帳でございますっ
ぜひぜひサムネイルを拡大してご覧くださいね。
中央右側の船に子供達が乗っていまして、雲の上の夜空を飛んでいくという
藤子先生ならではの、夢いっぱいのデザインです。
古くはなっていますが、月や星の輝いた様子も丁寧に糸を撚って繊細な色を出した綴織で、
染織作品としてもなかなか見応えがありますよ。(製作は、やはりさすがの川島織物さんです。)
そして、左下には藤子先生のサイン
当センターは貸館事業も行っていまして、こちらは5階小ホールの緞帳になります。
緞帳を飛ばすと、奥は小さな舞台になっています。
(イメージとすれば、体育館の舞台のようなサイズです。)
小ホールの定員は、200名様程度(187㎡)。
ちょっぴり古めではありますが(だいぶ?)、せっかくの作品なので
この緞帳をご覧になりがてら、お使いいただけると嬉しいなぁと思います。
第15回富山県伝統工芸士展、準備中です。
伝統的工芸品
昨日17日は、富山県の伝統工芸士会の役員会議がありました。
伝統工芸士というのは、ただ伝統的な工芸品を作る人ではなくて…
まず、伝統的工芸品って?
「伝統的工芸品産業の振興に関する法律(伝産法)」にのっとって作られるものです。
主要部分が手作りであることだけでなく、原材料や工程にいくつもの条件があります。
詳しくは、全国伝統的工芸品センターのHPへ。
で、工芸士って?
上記の伝統的工芸品の製造に携わる方のうち、一定の実務経験を持ち、さらに伝産法にのっとって行われる試験に合格した方のことです。試験合格後に登録、というかたちになっています。
こちらは、詳しくは日本伝統工芸士会のHPへ。
伝統的工芸品は、産業として「産地」を形成していることも条件になりますので、
各産地ごとに、工芸士会を組織しておられます。
富山県には、高岡銅器・高岡漆器・井波彫刻・越中和紙・庄川挽物木地の5つがあり、
この5つが連合した形になるのが、富山県伝統工芸士会です。
…ざっくりなご説明になりますが
県内の伝統工芸士さん皆さん(現在110名)が加盟する団体として活動しています。
さて本題。
この、富山県伝統工芸士会では、毎年夏に、「富山県伝統工芸士展」を開催しています。
各工芸品の展示のほか、工芸士さんたちの実演や、お子さんでもOKな体験教室も。
今年の会期は8月5日(金)~7日(日)。
現在展示内容や、体験教室の内容などを詰めに入っています。
今後またお知らせしていきますので、ぜひお運びくださいね
これなんだ?【御車山車輪修理】
文化財の修理修復
さて、これが何かと言いますと…
何かの痕跡のようでしょ?
かわいらしい花型です。
この正解は…
これです!加賀藩主前田家の、梅鉢の家紋の形の金具を外した跡なのです。
真ん中のところに、けっこう太い真鍮釘で、ぐいっと留めてあるんですね。
これは単純な例ですが、確かに釘もデザインの一部として使われています。
台は木材に漆を塗ってあるのですが、経年でついた傷もあれば、
金具を磨いた際の磨き粉が残っていたり、金具と木材の間の隙間に
細かな埃のようなものがたまったり…という、その結果が写真の状態。
この車輪は明治時代に新調されたものだということですが
それでも約百年の間、何度も奉曳されていることを考えると
当然の結果というか、むしろ大事にされているからこの程度なのかもしれません。
一つの車輪にはたくさんの金具が使われていて…
↑これでもごく一部です。
同じ形の金具をまとめて、結束してあります。
こんな長い金具のいくつかは、折れたりしているものもあったようで
それはちゃんとペアにして、別に保管してあります。
こちらは抜いた釘の方です。
緑色になっているのは、緑青(銅の錆)ですね。
雨にあたることもあるでしょうし、内側に水分が入り込んだ結果かと思われます。
しかしよく見ると、長さも太さもいろいろ…
明日はもう、金具の本格的な汚れ取りが始まるようです。