たまには、食べ物のことをば。
その他いろいろ
明日から東京の「越中たかおか屋」で販売する商品の中に
県外ではあんまり見慣れないものがあるのです。
その名も、「がや豆」。
一見したところ京都の五色豆かと思うような見た目ですが
(サイズは気持ち大きめです)
固くてほんのり甘くて、
うーん、何でしょう、五色豆と蕎麦ぼうろを足したような…?
こちらのがや豆、富山では「がや」と呼ばれることもある
「榧(かや)」の木の実を使っています。
五色豆のように炒ってそのまま使う訳ではなく、あく抜きをした豆をいったん粉にしてから
丸い形にしているんですよ。
(榧の木は、碁盤や将棋盤、時に建材としても使われる木です)
合掌造の集落が世界遺産になっている五箇山は、平氏が落ち延びた先だと言われています。
その平氏の人々が、榧の実を食に使い始めたのが発祥だと言われていて、
県西部の方では昔から伝わるお菓子のひとつ。
榧の実には不飽和脂肪酸、食物繊維、ビタミンE、カリウム、マンガンが豊富に含まれていて
栄養価も高く、近年では油として商品化もされているようです。
オレイン酸が多く、食べ過ぎない限り、太る原因にはならないのだとか…
そんなレア食品「がや豆」も、今回は東京でご紹介いたします。
県内の方は、スーパーさんなどでも取り扱いがあるところがありますよ。
富山の伝統的な、そして素朴な味のおやつです。
食べ始めると止まらない…かも…
ただしけっこうな歯ごたえなので、お召し上がりの際はご注意くださいね。