読売新聞夕刊に登場です
越中和紙
合掌造り集落で有名な五箇山地方は、その昔から和紙の産地として有名な場所。
加賀藩で使われる紙を漉いていたことでも知られています。
現在は3軒の和紙事業者さんが紙漉きや加工品の製造をしていまして
そのうち一軒が、このブログでもたびたびご紹介している悠久紙さん。
その「大福帳」が本日読売新聞夕刊で紹介されます。
上の写真は商品ではなくて、商品の元になったそもそもの品。
現当主・宮本友信さんのおじい様が、お元気な間に使っておられた万覚帳、
すなわちメモ帳と言いますか、手帳と言いますか。
自家製の紙をカットし、厚手の紙で表紙を付け、さらに和紙紐で綴じてあるという逸品。
ご覧ください、この、「大正六年」(1917年)の文字!
墨書きの文字がはっきりと。
そして、やがて100年経っても変わらぬこの白さ。
変わらぬ白さと言いましたが、実際にはどんどん白くなっていきます。
子供の頃のテスト用紙やプリントが黄色く…なんてご記憶のある方は多いと思いますが
化学糊の入った紙は、どんどん黄ばんで劣化していきます。
しかし和紙の場合は糊も天然のトロロアオイを使っているため変質してこず、
楮の繊維はむしろ経年で紫外線などで漂白され、白くなっていくのです。
本日夕刊でご紹介される大福帳は、この万覚帳↑に感動したという
クラフトバイヤーの日野明子さんの連載記事への登場。
写真の万覚帳は縦長ですが、A4版&B5版で復刻しています。
五箇山の素材「だけ」から生まれた1000年持つと言われる悠久紙のプライベートノート、
大切なメモ帳や万年日記帳等々にいかがでしょうか。
ある意味、「黒革の手帳」より丈夫で長持ちいたしますよ
あ、もちろん墨でなくても普通のペンでも書けますので
筆と墨ツボまで持ち歩かなくてもOKです。。。