妙(?)なお商売。

その他いろいろ

先日、Twitterには少し書いたのですけれど。
この間のギフトショーで、ちょっと困ってしまうウリコミをされてしまったのです。
見本市の出展者というのは、それはそれでこちらがウリコミに行っている訳なのですが
そういう出展者にあてて、例えばパッケージの企画会社さん、
オリジナル商品を企画している企画会社さんやデザイナーさん、
コラボ商品を作りたいメーカーさん等々、
商品の買い付け以外のご商談というのもたくさんあります。
はたまた、書籍掲載や取材のお申込み、催事へのご勧誘、
そういったものもお受けいたします。
そんな中で今回、ちょっと言葉に詰まってしまったのが…


…彫刻
なんと井波彫刻を売り込んでいるわがブースに対して、
「某国の彫刻商品」のウリコミに訪れた方が…
井波彫刻では、買い付け品は売っておりませんので悪しからず。
そして、「井波彫刻」を騙る悪い業者さんもあるようですのでご注意を。
そんな話をしていますと、知人が言うのです。
とある国際的なワインの大規模博覧会的なイベントで、某国の方がおっしゃるには
「このシールを貼れば高級ワインに見えるよ」と…
いやそんなことができる訳がなくて、
世界にはとても細かい管理制度があったり
商標登録の問題があったり、
そしてそもそもきっと味がちがーうっ!!!
ということで、ごまかせる訳がないのです。
しかしそういうことを、大っぴらに、本物のそういうワイン産地の方の前で言っちゃうからには
きっと悪気がないんだろうなぁと…
いえ、悪気がないから許すというわけではなくて、
悪気がないときには「それは悪いこと」から覚えていただかなくてはいけない訳で。
ということで、
「マガイを買って売ったりしません、カタリは許しません、
 そもそもクオリティが違いますっ!」
ってことを、ちゃんとアピールしないといけないんだな、と実感したのです。
そしてまた、いいものはそれなりの値がするんだな、ということも
ちゃんとお伝えしていかなくてはいけないな、と思うのです。
安く、だけを追求していくと、必ずどこかにシワが寄ります。
(こっから先は経済問題になるので止めておきます)
いいものはいい、いいものが高いのはいい仕事のための作業時間や技術料、
そういった部分も気にしていただければいいな、と思います。
(もちろん、作ってる方が盛りすぎるのもNGですが)
そしてまた、こんな大っぴらなことはさすがにそうそうしないとは思いますが
知らない間に特許や商標、意匠といった、他の人の権利を侵害しないように
気をつけていかなくてはいけないな、と。
妙なウリコミをきっかけに、いろいろ考えてしまったのでした。