地域ブランドってなんだ??
その他いろいろ
先日から、「モノヅクリズム」の講師さん方から参加者の方に向けて出ている
「事前課題」について書いてみようかと思っているのですが…
本日は、分科会Bを担当していただいている、
グラフィックデザイナーの高橋克治さんからの課題
「魅力的だと思う富山県外の地域ブランドの例をひとつ挙げ、その理由も合わせて述べよ」
というものについて…
「地域ブランドってなんだ?」というところから。
ブランドというと、高級品のイメージがわいてくる方は多いかと思います。
ファッションブランド、皮革製品、宝飾品、等々。
それから、食べ物でしょうか?
「ブランド牛」なんて言葉もありますけれども。
ブランド、というのは本来元々「高級品」を指しているわけではなくて、
銘柄とか商標とか、他の商品群などと差別化するためのものというか、
概念そもそものことなんですよね。
皮革製品のブランドものなどがイメージしやすいかもしれませんが、
他と区別するためにロゴが決まっていて、色が規格化されて、
素材はどういったものを使って、縫製はどういう方法で、金具はどうで。
そして製品ができたら、パッケージはどうで、直営店のデザインや雰囲気はどうで
接客担当者の制服や話し方、イメージはこうで、広告の方法はこんな感じで、と
総体的なイメージが決まっている。
ブランドといって、「高級品」を思い起こすことが多いのは、
高級品メーカーさんが、そういった自社のイメージをしっかり作って守っていらっしゃる、
その責任感がなせる故というか、そういう部分への気合の入り方が違うというか、
そういうこともあるのかもしれません。
「ブランド」というものが、「差別化」するためのものだと考えると
当然何らかの線引きがあるわけで、
そこがゆるゆる曖昧になると、差別化なんてできる訳ありませんものね。
…で。
「地域ブランド」とは何か???
こちらは、特定の企業が作るものではなくて、「地域」として「差別化」されたイメージを持つ
物産だったり、観光関係のサービスだったり、そんなものの総称。
「地域」ですから、おおむね地名(都市だったり、県だったり、旧地名だったり)が
ついていたりします。
「地名がついていたら差別化じゃないの?」という話もあるのかもしれませんが
そこは、あの、ヴィトンさんとグッチさんの鞄にロゴが入っていたらいいわけではなくて、
それぞれの歴史と工夫に基づいた違い=魅力となるものがあるわけで、
だから同様に「富山牛」と「松坂牛」は地名が入っているから差別化されてる、ということではなくて
それぞれに餌とか育て方とかいろんな工夫、差別化のための努力もあるわけで…
地名をつければいいんだ!というものでもないのですよね。
ちょっとずるずるっとしてきましたので、地域ブランドについてはいったん終了<(_ _)>