御車山の車輪の重さ
文化財の修理修復
車輪の修理に入る前、当館文化財工房へ搬入があった際に
この車輪はいったいどれぐらいの重さなんだろう…と言っていましたが、
計測データをざっくり公開いたします
まずは、木部から。
扇材と言われる、車輪の外側の、曲線の部品。
外周と内周各8枚ずつ、合計で約73キロ。
矢骨(真ん中から放射状に伸びているまっすぐの部分)が
32本で約32キロ。
真ん中のカブラ(車軸を受ける部分の、丸く盛り上がったところ)が
約36キロ。
次に金属に移りまして、
まず車輪外側に焼き嵌めで取り付ける鉄輪が
外側内側双方で約46キロ。
矢骨の裏側にある補強材の裏板、これが1本置きの
16本あって、計約15キロ。
キラキラの飾り金具が合計191枚で約12キロ。
その他和釘等の小さな部品を合わせまして…
合計で、219.06キロとなりました。
なお、こちらは御車山のうち、一番街通の山車の
後輪をもとに計測しております。
御車山の山車は全部で7基、それぞれデザインが違いますので
他の山車の重さは数キロの単位(それ以上?)で
異なるものと想定されます。
ご参考まで、ということで。
もう3月も残り1週間。
年度が明けると、すぐに御車山祭のような気がします。