工芸品のお手入れ情報【銅器の置物編】
高岡銅器
いやぁぁ、来年の干支=龍の置物の話を書いてみたら、
中日さんが優勝されましたね~
…なんてことを妄言なんて言ったりするのですが
花瓶に引き続き、近隣、いえ全国のお客さまにご愛顧いただいている
干支をはじめとした金属製置物のお手入れはどうしたら?
について、本日は書いてみたいと思います。
<以下、前回に引き続き金属担当まとめ>
置物と言っても(今回野外銅像はのぞきますね)
いろんな形のものがあります。
凹凸が少なくてお手入れしやすそうな形のものもあれば、
大変そうなものもあれば…
ということで、基本はハタキでちゃんと、時々埃をはらうこと。
湿気やほかの汚れでこびりついたりしないように
軽い掃除をこまめにすることが肝心です。
おうちの掃除と一緒ですね。
もしそれなりに汚れてしまった時には、
ぬるま湯に中性洗剤を入れて、優しく洗ってみてください。
洗ったあとは洗剤成分が残らないようにしっかり洗い流し、
水気をちゃんと拭き取ります。
細かなところに水分が残っているかもしれないので、
できれば日光に当ててよく乾かしてください。
日向のカメさんの甲羅干し状態です。
なお、拭いた後にドライヤーをあてるのは…
水気を気にしていただいているのはなのですが、
表面の仕上げ方法がどうかによって、OKな場合とNGな場合があります。
一部コーティング剤などが、熱で溶けてしまう恐れがあるようです。
ドライヤーの熱って、けっこう高いですからね。
高岡周辺の方はお知り合いの金属メーカー関係の方などに聞いていただくとか、
ほかの地域の方はお買い求め先などにお尋ねいただくか、
確認のうえお試しください。
冷風だったら大丈夫かも、です。
やっぱり日頃のお手入れの方がいいかもしれませんね。
素敵な龍のデザインなどは、洗うと痛いかも
特に干支のものは、12年後に出してみたら哀しいことに…
なんて状態にならないよう、かわいがってあげてくださいね。