挽物だけど持ち手つき。
庄川挽物木地
庄川挽物木地の伝統工芸士、横山勝次さんから
新しいお品が届きました。
↑なんのことはない、普通の急須…と思われるかもしれませんが、
こちら、ひと味違うんです。
何がと言いますと、まずこれが「ろくろ挽き」で作られている、ということ。
回転の方向は違いますが、陶芸のろくろと同じく
あるいは、木製バットの削り出しをご覧になった方もあるかもしれませんが
挽物木地はろくろに木材を取りつけ、
高速で回転させながら刃をあてて材を削るため
きれいな丸い形にできあがるのが特徴なのです。
にも関わらず…
こちらの作品の注ぎ口と持ち手、接がずに作られているんです。
とっても面白いのでざっくり伺ったところ、
この持ち手と注ぎ口は手でノミを使って削られたのだそうです。
ですので、接ぎ目が剥がれることもなく丈夫。
また、筒部より大きな径の木材を必要としますから、
当然贅沢に作られているということになります。
筒部も丸く削ったあとから、木材の外皮のような風合いを削り出し
仕上げに天然漆を塗ってあるという、なんとも手の込んだ一品。
ちなみに、大小大きさ違いがありますよ☆
中には細かな金網が入っていますので、急須としてのご利用もできますし、
湯筒、麺つゆ・鍋つゆ注ぎ等々、いろいろお使いになれそうです。
こんな風に、工夫された凝ったお品もたくさん置いてありますので
ぜひこちらの展示場で、直にご覧いただければと思います