金具研磨終了【御車山車輪修理】

文化財の修理修復

着々と進んでいる御車山一番街通の車輪修理ですが、
形を整えた飾り金具の研磨が終了しました
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↑アップで見ると、このとおり。
研磨を担当されたのは、高岡市伝統工芸産業技術保持者の指定を受けている
松岡研磨所の松岡靖裕さん。
知る人ぞ知る、研磨の名工さんで、作家さんの大型オブジェなども
いくつも手掛けておられます
見事な鏡面に仕上がっているので、菊花の花弁それぞれに、
この写真を撮ったスタッフのカメラを構える像がしっかりと映っていますよ。
さて、この見事に耀く金具。
実はこの先、着色加工されてしまうのです。
なぜかと言いますと、こちらはあくまで文化財である御車山の車輪修復。
車輪だけが新しくなったら…違和感アリですよね
ということで、金具には「古美」という、少し古くなったような着色を施し
幕や他の飾りの部分と調整を図るわけです。
もったいない気もしますが、山車トータルで見た場合には、その方が当然良いですよね。
ということで、キラキラのこの金具が、表に出ることはありません。
記録がてら、せっかくなのでちょっとだけご紹介でした。