五箇山和紙にて

越中和紙

昨日は、井波を経由し五箇山へ。
世界遺産・相倉&菅沼合掌集落からほど近い、五箇山和紙さんへ行ってきました。
110826_1317~01


用事は用事で置いておいて、せっかくなので見学もさせていただきました。
写真は道沿いにあるお店の方の入口なのですが、
山間地ですから道の端は斜面になっていて、
写真右側赤い看板の左手から下に下る階段があり、
1F(お店部分は2Fにあたります)、つまり
斜面下に作業上があるのです。
昨日炊いたとおっしゃる、まだ黄色い皮の楮の皮、それを漂白した皮、
さらにそこからゴミなどを取り除いてある程度脱水した皮・・・など
準備中の材料だけでも、いろんな状態のものがありました。
その後繊維をばらし、用途に応じて他の材料を混ぜたりもし、
それらを丁寧に漉きあげてから水気を抜き、
乾燥板に貼ってまっすぐ乾かして・・・と、
いくつもの工程を経て和紙になるんですね。
一般の方も見学や紙漉き体験ができますよ
ところで五箇山和紙さんでは、こんな絵本の
製本を担当されたそうです↓
CIMG6160.jpg
「とっぺ」はこの辺りの方言で、お豆腐のこと。
今は亡くなられてしまった、とあるお豆腐屋さんのおばあちゃんを題材に、
優しい挿絵と、温もりある和紙の表紙(しかも和綴じ!)で作られた
素敵な絵本です。(表紙は何色か色違いがあります)
五箇山はもう芒の穂も伸びはじめていて、秋の足音が近づいていました。
和紙作りをしておられるところは何軒かありますので
観光のついでに、和紙の魅力にも触れていただけたらと思います。