井波彫刻コーナー【第15回富山県伝統工芸士展終了】
伝統的工芸品
高岡漆器コーナーのご紹介のあとは、井波彫刻コーナーをご紹介します。
パネル、立像、お盆、小さな置物等々、様々な木をつかった
いろいろな作品を飾っていただきました。
準備中に撮ったので、端っこにちょっと段ボールが見えるのはご愛敬
※著作権上、個別出展作品のデザインがしっかりとは映らない程度のサイズに留めておりますのでご了承ください※
体験教室も大賑わい。
職人さんの作品は木地そのものが表に出ていますが、
体験教室では彫った模様が簡単に現れるよう、
ウレタン塗装した丸盆を使っています。
まずは、サンプルを見たり、自分で描いたりした下絵を、
ホワイトカーボン紙を使って、お盆の表面に移します。
彫刻刀で丁寧に彫って、最後にちゃんと、汚れをとって。
最後に名前を刻んで帰られる方も、たくさんいらっしゃいました。
実演コーナーでは、井波彫刻伝統工芸士会の高田乾行会長が
初日と最終日の二日間、手ずから実演を見せてくださいました。
大きなパネルですが、厚みもあり、井波彫刻の真髄、欄間を彷彿とさせてくれます。
「これ何の木ですか?」と尋ねると、木屑の匂いをかがせてくださいました。
…なんとも爽やかな、とっても良い香り。ヒノキをさらにすっきりさせた感じです。
その正体は、クスノキ。木屑を集めて枕元に置くと、よい夢が見られそうです
欄間をはじめとした井波彫刻の平面作品は、
平面であるにも関わらず、深い奥行きを感じさせます。
最初に空間を彫って、奥から手前に彫ることで、奥行きを出すのだそうで…
近いところから彫ると深さが足りず、奥行きのない感じになってしまうのだそうです。
イメージはなんとなくできますが、難しそう
いくつも作品を作るうちに、深い表現方法を身につけていかれるのでしょうね。
3日間大盛況で、最終的には体験教室の丸盆もなくなってしまい、
お客様にもご了承いただいて、代替のペントレーで体験を。
写真を撮らせていただいたのは、市内の仲良し小学5年生。
ものづくり・デザイン科で青貝塗を体験し、今回は彫刻に挑戦したとのことでした。
細かいところが難しかったけど、楽しかった!と言ってくれた
3人の自信作。どれも素敵に彫れていますね