漆部分の修復が始まりました【御車山車輪修復】

文化財の修理修復

木部の修理が終わった車輪は、今度は漆塗の工程へ。
漆工修復 (2)
修理協会漆工部会の皆さんが、今週月曜から作業に取り掛かられました。


最初の作業は、木地調整。
新品ではなく修理の場合、以前塗られた漆が木地にのっていますから、
その状態をチェックし、状態の悪い部分を剥がしていきます。
漆工修復
写真左方にあるサンドペーパー、真ん中上方に見える砥石(黒い四角のものです)で
漆の部分を磨きつつ、痛んではがれてくるところをノミやカッターで削り落し、
削ったらまた磨いて、滑らかな表面を作っていきます。
そういえば、古いお宅の黒い漆塗りの柱なんかに、白っぽくウロコのように浮き上がる
ペリペリはがれそうな部分がありますね…
そういうものは全部剥がして、適切なところから再度塗っていくのだそうです。
漆のものって、何層も塗ってあるんですものね。
漆工部会の皆さんは、これから平日の午前中は毎日どなたかご出勤の予定とのこと。
次は刻苧(こくそ)という作業に入るそうです。
ちょっと耳慣れない単語ですよね
また後日、お伝えします!