車輪バラバラ解体事件【御車山車輪修理】

文化財の修理修復

直径164cmの御車山車輪ですが…
車輪金具付き
(写真は搬入したて、まだ金具がついている状態)
先般から金具を外し、(金具はいったんピカピカになり→6/28)
木部と外側の鉄枠だけになっていたのですけれども、
この大きな車輪がなんとバラバラに!!


解体開始
3日日曜日、地場産業センターエントランスで解体開始。
左前方の帽子の方が、修理協会木工部会長の上野さん。
解体開始にあたり、まずはご挨拶。
たくさんの方が見学に訪れてくださいました。
まずは、車輪外周の中央にはめてある、鉄の輪を外します。
くさび跡
車輪の外側、円形の部分ですが、これは弧状の木材の組み合わせになっていて
間を大きな木製のくさびでしっかり打ちつけてあります。
写真はその組み合わせポイントで、くさびを抜いた跡↑。
ゲタのようなくさびでがしっと止まっていました。
抜きはじめ
くさびをはずすと、車輪は面白いようにバラバラに。
弧の部分を取り外し、徐々に中心へと進みます。
解体終了
そしてなんと!こーんなバラバラになってしまったのでした。
木部トータルで、57個/1車輪に分かれます。びっくり。
いろいろひび割れもあるようなので、傷みの激しいものは埋め木などして修復を
綺麗なものは、この先漆塗りの修復に入ります。